橿原学

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古き時代の日本人の被服は、「おおいかぶす」「姿」、仏像にみる一枚の布から、季節が織りなす春夏秋冬を万葉の風景から感じ取る、衣装美、能装束の染織に与えた影響など文化史的側面にも触れた「橿原学」の講座です。
 この「橿原学」は、主に橿原市、明日香村を中心とした地域に関係する文化、歴史、芸術等をテーマに、当協会の戸田会長を講師として、平成6年から毎月開催し、平成31 年3月には第284 回を数えるに至りました。
 例えば、第1回は「橿原からの文化発信を」のテーマで、奈良県橿原文化会館にて開催しました。
 その後お各回においては、地理的には、藤原京、飛鳥、斑鳩、丹後地方、さらには隣国中国の洛陽、蘇州に至り、時代的には、縄文時代から、飛鳥時代、白鳳時代、藤原京、長岡京、平安京、さらには、徳川時代、明治・大正、現代に関するテーマ、国際的には、遣隋使、遣唐使、蒙古国、渤海国に関するテーマ、人的には、天武天皇、曽我一族、聖徳太子、柿本人麻呂をはじめとする万葉人に関するテーマ、文化に関しては、神話、記紀、万葉集、かな文字、服飾等に関するテーマなど、まさに文化を基調として歴史文化全般にわたった講義内容です。
 また、各回において、万葉集の中から抜粋した万葉歌を数首紹介し、受講者も交えて朗唱します。なお、過去284回に及ぶ「橿原学」の個々の内容については、現在整理中ですので、この「橿原学」のページに於いては、その一部について、各回ごとのテーマや日時等の一覧表をご紹介するとともに、一部のレジメもご紹介します。以下のページで、今までの「橿原学」のテーマ等をご覧下さい。

  • 2012.03.24

    第201回橿原学講座

     橿原市文化協会の第201回橿原学講座が23日、同市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれ、戸田守亮会長が「歴史から学ぶ―天皇陵盗掘の記録」と題して語った。
     戸田会長は、県内の天皇陵盗掘に関する記録を読み解き「陵墓は発掘調査ができないが、くしくも詳細な盗掘記録によって被葬者や形状などが明らかになった」と話した。

  • 2014.03.15

    第225回橿原学講座

     橿原市文化協会の第225回「橿原学」講座が14日、同市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれ、戸田守亮会長が飛鳥時代の宮都について語った。
     戸田会長は「宮は天皇の住まい、宮を中心に京が築かれた」と解説。桧隈地域(明日香村桧前)を拠点にした渡来系氏族・東漢氏(やまとのあやうじ)を紹介し、「飛鳥地域に宮都が多いのは、東漢と結び付いて技術を取り入れた蘇我氏が、勢力を伸ばして宮を築いたから」と語った。

  • 2014.08.08

    第230回橿原学講座

    「歴史から学ぶ」をテーマにした橿原市文化協会の講座、第230回「橿原学」が7日、同市大久保町の県社会福祉総合センターであり、戸田守亮会長が日本人の精神文化について講義した。
     戸田会長は「日本人は欧米人と比べて古里を大切にするため、懐かしさを持つ感性が強い」とし、「家族愛、郷土愛、祖国愛の順に生まれてくるのが日本の精神文化。それを踏まえた上で、人類愛を育むことが大切」と訴えた。

  • 2018.06.23

    第275回橿原学講座

     橿原市文化協会(戸田守亮会長)は22日、第275回橿原学講座を、同市大久保町の県社会福祉総合センターで開いた。戸田会長が「日本文化の良さはもののあわれ。『さび・わび』とは人間主義の味があること」で講演した。
     戸田会長は万葉集に代表される日本の短歌文学が、「四季があり、豊かな日本の風景を経験しないと良さが分からない」と指摘。その上で「大自然の力と人間の対比の中で感じるのがあわれ」などと、情緒を歌に詠む独特の表現法や、根底にあるものについて解説した。